第108話: 慣れない環境や仕事に戸惑った時、やるべき大切なこと!

自分関係®カウンセラー(臨床心理士)
ストレスフリーアドバイザーの髙橋雅美です。

40代のDさんは、とある金融機関に勤めて20年以上になりました
た。その間、異動もだいぶ経験され、スキルアップも図っていらし
た努力家です。

今回の異動も、「これまでの経験を活かしていけば、きっと大丈夫」
とある意味、自信を持っていらっしゃいました。必要以上に不安に
考えたりせず、前向きなDさん。

事実をどう捉えるかで、気持ちが変わってくるということをカウン
セリングを通じて、すでに学んでいたのです。
ところが、今回の異動では、全くの畑違いの仕事に配属されました。

しかも異動先の支店で、その仕事のエキスパートは、30代になりた
てのKさんという男性社員。Dさんは、持ち前の明るさでKさんに
声をかけ、仕事を覚えようとしますが・・・

実は、このKさん。どちらかというと人付き合いが苦手で、Dさん
のように明るく接してくれる人さえ、脅えてしまうというか、
避けてしまうようなタイプだったのです。

そのため、Dさんは、異動後もなかなか仕事が覚えられず、しかも
これまでのキャリアが活かせないことで自信も失っていました。
いつものように気持ちを切り替えようとしても上手くいきません。

カウンセリングでも、普段のDさんとは思えないような、後ろ向き
の発言が続きました。こちらが対応策をいくつか伝えてみても、
「いえ、それは出来ません。」というネガティブは返答ばかり。

すっかり自信をなくしてしまっています。そこで、Dさんに、異動
前のセルフイメージを思い出してもらいました。自信に溢れ、笑顔
で前向きに行動していた頃を思い出してもらったのです。

これは、Dさんの中の「自分に対するセルフイメージ」の書き換え
です。今のDさんは、「仕事が出来ない、自信がない、若手社員と
コミュニケーションも満足にとれない・・」とナイナイづくし。

そのためDさんは、そんな低くなってしまったセルフイメージで
全ての出来事を見てしまう・・という色眼鏡をかけている状態な
んですね。

だから、その色眼鏡をはずしてもらいました。(もちろん、イメージ
の上ですよ!)本来の自分のイメージを思い出し、その頃の自分
のように物事を見て、行動してもらうようお伝えしました。

Dさんも、以前の自分のことをすっかり忘れていた!とのこと。
目の前に繰り広げられる出来事に、翻弄されていたのでしょうね。
仕事がわからない、若手社員に相手にされない・・・

のではなく、これまでのキャリアに自信を持ちながらも、それを
ひけらかすことなく謙虚に、若手社員に接するベテラン社員として
あえて振る舞ってもらうようにしたのです。

さて、その後のDさん。余裕が感じられたのか、単に慣れてきた
からなのか、仕事もだいぶこなせるようになり、なんといっても
若手男性社員から頼られ、信頼される存在になっていったのです。

相手の方も、そもそも人付き合いが苦手なのですから、「この年上
の先輩にどう話しかければいいのか、わからない。」と困惑していた
のだそう。

環境の変化でセルフイメージが変わってしまっていないか?時々
チェックすることは大切ですね。

<相談内容は、守秘義務を遵守するため、実際の内容とは異なった
形で書いております。何とぞご了承ください。>

まとめ
ネガティブ言動、行動が続いたらセルフイメージの見直しを!

・自分を変えたい、もっと自分らしく生きたい!
・人間関係のストレスを解消したい!
・今後の生き方に不安や疑問を感じているが、どうしたらよいかわからない!
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