第168話:部下のメンタル不調に対し、管理職は〇〇してはいけない!

自分関係®カウンセラー(臨床心理士)、ストレスフリーアドバイザーの髙橋雅美です。

管理職やリーダー職になり頑張ろうと張り切る。とても良いことですね。今までも、頑張って成果を出してきたからこそ、昇進されたのだと思います。ですが、これまでとは1点違うことがあります。

それは自分だけが頑張れば良いというのではないということです。部下のマネジメントをしっかりしなければならないということ。ところがこれが上手くいかない・・・

なんで出来ないのだろう?
どうしたら上手くいくのだろう?
と優秀で真面目な方ほど、部下の言動に戸惑い悩んでいらっしゃるという印象を持っています。

30代半ばで管理職となったSさん。新入社員のHさんの上司になりました。実はHさんは、ADHDと診断されていました。入社して初めての配属先で上手くいかずにSさんの部署に異動してきたのでした。

Sさんは真面目な方ですから、ADHDについて本やネットで調べており、自分は上司としてどう対応したらよいかと事前に考えていました。

ところが・・・思ったように上手くいかなかったのです。あまり詳細にはお伝えできませんが、Hさんは、とうとう会社に来れなくなってしまったのですね。

Hさんは、Sさんから言われた一言で相当傷ついたと話しているというのが耳に入っても来ていました。

1週間後にHさんが会社に復帰するという時期に、Sさんと話をする機会がありました。この時のSさんは、相当落ち込んでいました。全て自分のせいだと思い詰めているようでした。

そして、Hさんが復帰した初日に、上司としてHさんと話をしようと思っていると続きます。真面目なSさんの性格が表れていますね。ですが、これはちょっとマズイかな?というのが私の感想でした。

というのは、Sさんがすべてを一人で抱え込んでしまっているように思えたからです。特にSさんの言動が悪かったとHさんが言っているのが事実だとしたら、このような時は第三者を入れて話すのが良いのです。

これは両者が感情的になるのを防ぐことでもあり、Sさんが一人で抱え込むのを防ぐことにもなり、さらには、第三者が入り、冷静に客観的に話し合いを進めることで、同じことが起きないように「予防」することにもなるからです。

Sさんは、自分の上司の部長にお願いして、Hさんとの打ち合わせに入ってもらうことにしました。

真面目で優秀な管理職の方は、これが自分のせいなんだと思い込んでしまい、自分でなんとかしなければと追い込まれてしまうことがあります。

ですが、それが本当にHさんのためになるのか?と一度自問自答して欲しいのです。また、本当に自分ひとりで抱えきれるか?そもそも職場全体でHさんを理解し、対応した方が良いのではないかという視点をぜひ持っていただきたいのです。

産業医に相談するという選択肢もあるはずです。第三者や専門家と連携することが大切だということを、くれぐれもお忘れなく!

<相談内容は、守秘義務を遵守するため、実際の内容とは異なった形で書いております。何卒ご了承ください。>

まとめ
部下のメンタル不調は早めに気づいて対処。そしてつなぐこと!

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