第106話: 失ってからでは遅い!頼れる存在に○○し続ける危険とは

自分関係®カウンセラー(臨床心理士)
ストレスフリーアドバイザーの髙橋雅美です。

自分に自信が持てず、物事を決められない
だからいつも夫に決めてもらっている
ラブラブにも思えるけど、本当にこれで良いのかな?

結婚7年目のCさんのお悩みです。Cさんは、年齢のわりに
少し幼さが残る、少女のような印象の方。でも実際には、子ども
2人も育てつつ、ご自宅でサロンも開催しています。

つまり、なかなかの根性もあり、お仕事では大変信頼されている
のです。ですが、ご自身いわく、「自分は本当の意味で自立して
いない。」とのこと。

よくよく話を伺ってみると、幼少時から、とにかく失敗することが
嫌で怖くて、なんでもお母さんに相談していたのだとか。結婚して
その相手が母親から夫に変わったのだそう。

年の離れた夫は、Cさんの相談に付き合ってくれるけれども、最
近は、さすがに面倒くさそうにしていようにも見えるとのこと。
そんな夫を目の前にして、ますますイライラしてしまうCさん。

でも本当は、夫にとっても頼りがいのある妻でいたいと思っている
のです。だから現在の関係は、自分だけが一方的に頼っているアン
バランスな関係だと悩んでいるのですね。

Cさんとのカウンセリングでは、解決法を二人で考えました。
1つが、夫に聞いてもらいたいことをまずは、自分の中で解決
できるように、ノートに書き出してみること。

書き出したことに対して、夫に言ってもらいたい言葉も書き出
すことにしました。つまり、これまで夫に依存していた態度や
思考回路を、自分のココロの中で出来るようにする訓練です。

「自分で自分を勇気づける」
それでも上手くいかなかった場合、どうしても夫に聞いてもらい
たいことがあれば、我慢せずに話すことにしました。

ここでやりがちなのは、もう明日から夫には話さない、自分で
解決する!と固く決心してしまうこと。これはダイエットと同じで
長続きしません。しかもかなりの高確率でリバウンドします。

だから一回は自分で解決しようと努力してみることにしました。
Cさんは、年相応に自我が育っていないのですね。だから社会的
には成功していたとしても、心が自立できていないのです。

不安が大きいCさんの母親が、Cさんの幼少時から、なんでもCさ
んの代わりに決定してくれていたのです。これではCさんの心は
育ちません。その関係は大学生以降も変わらなかったといいます。

Cさんの母親は、例えCさんが失敗したとしても、間違った選択を
したとしても、ある程度Cさんを信頼して、決断させることをすべ
きだったのです。

これはCさんへの「愛」ではなく、Cさんを信頼できない親の「不
安」なんですね。そのツケが、現在のCさんを苦しめています。C
さんが、自らの選択を信じされるためには時間がかかりそうです。

自分が苦しく、辛い時、信頼できる誰かに助けを求めることは
大変重要です。ですが、それがいつものことであり、自分で決める
ことや乗り越えることを全くしていないのだとしたら・・・

それは「依存」です。自分の足で立っていないということです。
依存することで、大切な存在を失ってしまうこともあります。
なぜなら依存される方は、しだいに重たくなるからです。

重たく感じた方は、しだいに距離を取る、自分を守るという行動を
するでしょう。その点、Cさんは、頼れる存在の夫を有難く感じる
一方で、危機感を持っています。

まずはココロの自立を目指して、自分で考え、判断し、行動する
ことを1つ1つ積み重ねていきましょう。それが全く出来ないほど、
ココロが不安定で不安に満ちている場合は、専門家に相談を!

<相談内容は、守秘義務を遵守するため、実際の内容とは異なった
形で書いております。何とぞご了承ください。>

まとめ
自分を信頼して行動することが自分のココロを育てる、と心得よう

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