忙しい時ほど必要!管理職のあなたの「●●」は充分?

自分関係®改善カウンセラー(臨床心理士)
ストレスフリーアドバイザーの髙橋雅美です。

Bさんの職場は、この時期、1年のうちでもっとも忙しい
のだそうです。ある事情で、シフトが変わったこともあり、
忙しいのに、ベテランの方が少ないという現状なのです。

そんな中で、Bさんは、昨年と同じだけのパフォーマンスを
出すことを求められています。彼女へのプレッシャーは相当
なものなんですね。

ですが、頑張り屋のBさん。まだまだ慣れないメンバーを
上手にサポートしながら、なんとか乗り切っています。
そんなBさん、実はある不満を感じているのです。

それは、Bさんと一緒に働いているチームメンバーへの
不満ではありません。彼らは慣れない中でも、ベストを
尽くしていると感じているからです。

一方でBさんの上司は、Bさんがこれほど頑張っているのに
労いの言葉がけのひとつもないらしいのです。「この状況で
良く頑張っていますね」、の一言がないのです。

この話を聴いて、仕事のモチベーションを上げる時、このような
「心理的報酬」がいかに大切なのかをあらためて感じました。
賃金や休暇と同等、あるいはそれ以上に必要な報酬なのです。

つまり、上司から「承認される」、「ほめられる」ということです。
最近Bさん自身が、このまま続けていけるのか不安とおっしゃるの
ですが、その理由がこの心理的報酬がないことと大きく関わっています。

上司は、Bさんの実力だったら、この状況を乗り切ることは出来る
だろうと見込んでいるのでしょう。ですが、Bさんが快適に仕事を
継続していくための「声かけ」ができないのは残念です。

上司はBさんの仕事を手伝うわけではありません。上司には
上司の仕事があります。Bさんが望んでいるサポートとは
実際に手伝いということではなく心理的なサポートなのです。

許可がいるわけでもなし、コストがかかるわけでもなし、
「心理的報酬」を出し惜しみすることは本当にもったいない。
部下がいるあなたなら、ほんの少し立ち止まって考えてみましょう。

これは職場に限ったことではありません。夫婦間、親子間でも
「認める」「ほめる」という声かけは、信頼、安心、愛情深い
人間関係にはとても大切なんですね。

今日の一言メッセージ
「ほめる」「認める」の心理的報酬を上手に活かそう

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