否定ばかりの上司に負けないで!自分の励まし方。

自分関係®改善カウンセラー(臨床心理士)
ストレスフリーアドバイザーの髙橋雅美です。

さて、前回は、部下を追いつめていく上司のコミュニケーション
は大問題になるとお伝えいたしました。が、こういうケースは
よくありますね。ご相談にも多いです。

今回は、そんな上司を持つ、部下の方の対応について一緒に
考えたいと思います。営業職になって1年になる方からの
ご相談でした。

異業種からの転職だそうで、なかなか新しい仕事に慣れない
期間があったそうですが、しだいに顔なじみのお客様も増え
この先もこの仕事を続けていこうと思っていた頃でした。

当初、お客様の対応に悩んでの相談だったのです。つまり
良かれと思って行ったことが、お客様には迷惑だったことが
重なり、自信をなくしてしまったという内容だったのです。

ですが、お話を伺っていくと、外出先でお客様からご意見
され、落ち込んで営業所に戻ってくると、今度は上司が
「どうしてできないんだ?」と追いつめるとのこと。

この方は、自分が自信を失ったのは、お客様の態度ではなく、
上司からの否定されることなんだと気づかれました。
比較的若い上司で張り切って部下を指導しているようでした。

ですが、「この上司は自分のことしか考えていないんです。」
と続けられます。部下の営業成績がふるわないと、自分の成績に
響くから必死なんです、と。信頼できないんです、とも。

追いつめるコミュニケーションの典型ですね。一方で、前の上司は、
いつも応援してくれていたのだとか。「そんなこともあるさ、頑張れ。」
と励ましてくれた方なのだそうです。

相談中も、前の上司と比較されて、前の方は、「こんなことを言って
くれた。だから元気が出て、なんとか頑張れたんです。」と過去の
記憶がよみがえり、溢れ出てきました。

私は、この方のココロの中に、「前の上司」が存在していると
感じました。もちろん異動されたそうで、直接顔を合わせることは
ありませんが、ココロに存在しているのです。

なので、あなたのココロの中に「前の上司」の方がちゃんと
いらっしゃるようですね。であれば、自信をなくした時は、ココロの
中の「前の上司」に、訊いてみましょうとお伝えしました。

彼女は、声色が明るくなり、「そうですね、その方がちゃんと
ココロの中にいらっしゃいます。前の上司ならなんて声をかけてくれる
だろう?って考えてみればいいですよね。」とおっしゃいました。

それから、「自信がないのはお客様のせいではない、とわかったことも
大きな気づきです。これまで通り、ご意見は真摯に受け止めながらも、
精一杯仕事を続けていきたいと思います、」ときっぱり。

ココロの中に大切な、そして尊敬する「存在」に気付いた彼女は
何かふっきれたようでした。異動してからも部下のココロを励ます
存在でいられる上司もいるのです。

<相談内容は、守秘義務を遵守するため、実際の内容とは異なった
形で書いております。何卒ご了承ください。>

今日の一言メッセージ
あなたのココロの中にいる「励ましてくれる存在」に気付こう。

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