カウンセリングを受ける最適な時期があるという事実!

自分関係®改善カウンセラー(臨床心理士)
ストレスフリーアドバイザーの髙橋雅美です。

Zさんは、半年前に勤務先が異動になり、仕事の内容が大幅に
変わりました。営業部門での業績が認められ、本社の
企画部門で働いています。

仕事内容はもちろん、本社の雰囲気も、Zさんが働いていた
神奈川支店とはかなり違います。たくさんの人が働いていて、
しかもそれぞれどんな人でどんな仕事なのかもわかりません。

そんな緊張の中で企画部門での仕事に精を出しています。
ですが、そもそも自分から積極的に異動を申し出たわけでも
なかったこともあり、Zさんはしだいにやる気をなくしていきました。

気持ちが落ち込んでいるようで、それ以外にどんな症状があるのか
を訊いていきます。そうすると、集中力が出ないこと、頭痛が
頻繁にあり睡眠も十分でないことがわかってきました。

それが1ヶ月以上は続いているといいます。聡明で頑張り屋の
Zさん、カウンセリングで自分の考え方のクセを見直したい、
今後の仕事への向き合い方について気持ちの整理をしたいと。

確かにカウンセリングはカウンセラーがアドバイスをするところ
ではなく、考え方や行動のクセを見直して修正したり、気持ちの
整理のお手伝いをするところではあります。

Zさんのお役に立ちたいとも思いましたが、実はカウンセリング
は、心身の不調が出ているような時は、かなりの負担になることが
あります。

自分の心と対話したり、見つめなおしたり、それを言葉に出すという
作業は、話すことで気持ちが落ち着く、すっきりするという効果も
あるのですが、相当なエネルギーを必要とします。

そんな場合は、カウンセリングを始める前に、体調を整え
ましょう、とお伝えしています。Zさんにもまずは、体調を
整えるために医療受診を勧めました。

気持ちの落ち込み、頭痛や不眠など、まず症状を改善して
からカウンセリングを行ったほうが効果があるのです。
カウンセリングの開始時期は主治医に相談しましょう。

このような誤解は日々相談を受けている中で頻繁に
感じているので、まとめてみました。カウンセリングより
まず医療受診が必要な場合もあるのです。

今日の一言メッセージ
心身不調の症状がある場合は、まず医療受診!カウンセリングはその後。

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