無視や嫌がらせにどう対応する?

自分関係®改善カウンセラー(臨床心理士)
ストレスフリーアドバイザーの髙橋雅美です。

40代以降の大人の女性からの相談の中で、比較的多いのが
職場の同僚から無視されたり、嫌がらせを受けているという
ものです。男性からはあまりこのような悩みは聞きません。

よく言う「お局様」という存在で、長く職場に勤めており、
上司にあたる方も意見することができないというほどの力を
もっているような人もいるようです。

実際には、仕事がよく出来て面倒見もよく、バリバリと
働いている方もいらっしゃるようですが、一方で、長年勤めては
いるものの、どうも仕事に甘いという方もいるようです。

最近は、その後者にあたるような方から、嫌がらせを受けている、
という相談が多いような気がします。どんな事情であるにせよ、
「妬み」ではないか?と思われる内容です。

先日の相談者の方は、そのような環境にあっても仕事を辞めずに
極めていきたいと思っている方でした。長く勤めたいので、
なんとか上手くやっていけないか?とお悩みだったのです。

このような相談は本当に多いのですが、仲良くやっていくのは
難しいと考えています。なぜなら、相手にもそうする理由があり、
それが、妬みや嫉妬のようなものである場合はなおさらなのです。

また、相談者の方が、「悪いのは相手。私は被害者。」と思っている
場合も、困難な場合が多いですね。相手が変わらない限り、この
「可愛そうな私」は救われないと思っているからです。

なので、そのような場合、「自分は被害者で可愛そうな存在である」
という見方を変えてもらうように伝えます。
いわゆる「リフレーミング」ですね。

今回の相談者の方も、最初は、お局様のせいで私はとっても
辛い。助けて欲しい、という被害者としてのお悩みでした。それを
次のようにリフレーミングしてもらったのです。

「私は、この職場で仕事をしっかり覚えて長く勤めたい。そのためには
仕事を覚えて一人前になることが一番重要。お局様たちはそんな私が
出会う脇役に過ぎない。」

この方の職場には、実際、一人前になり仕事の成果を出している先輩
がいるらしく、お局様たちも嫌がらせをしないのだとか。ご本人が
「以前はそうだったけど、抜け出したよ。」と言っているのだそうです。

そのような目指すべきモデルになるような先輩もいるのであれば
なおさら、お局様たちを「主役」として考えてはもったいないですね。
主役のあなたに力がつけば、相手は関わってこないのですから。

私は、相談者の方に、自分の立場をいつも忘れないでいられるように、
毎朝、鏡に向かって、自分が主役、お局様は脇役にすぎない、という
「宣言」をしてくださいともお伝えしました。

職場での無視や嫌がらせ。それは辛いことですが、必要以上に相手に
合わせたり、仲良くしようとする必要はありません。そんな時こそ、
ご自分の立ち位置をしっかりみつけることが重要です。

<相談内容は、守秘義務を遵守するため、実際の内容とは異なった形で
書いております。何卒ご了承ください。>

今日の一言メッセージ
無視や嫌がらせをする相手の「被害者」にはならないこと。

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