第121話: 理不尽な言動から自分を守るためにまずやって欲しいこと

自分関係®カウンセラー(臨床心理士)
ストレスフリーアドバイザーの髙橋雅美です。

50代のJ子さんは、半年ほど体調をくずして休職していました。
休職する前はバリバリと営業職で働いていた方です。その後、無事
復帰。復帰後は、営業事務を担当されています。

復帰して3ヶ月が経ちました。だいぶ慣れてきたといいますが、ま
だ以前のように営業職に戻るのは時期尚早だという上長の判断で、
事務を続けています。

復帰してから以前の同僚だったY美さんの態度が変わったのだそ
う。J子さんが休職していた期間、このY美さんが支店の営業を
踏ん張って成績を残してきたのだとか。

それで自信がついたことは良いのですが、かなりのストレスだった
のでしょう。最近はJ子さんに八つ当たりするようになってきたの
だそうです。

具体的にはイライラや怒りの感情をぶつけてくるのだとか。また、
急にキレたようになり、暴言を言ってくるのです。一旦、スイッ
チが入ると止まらなくなってしまうほどだそうです。

J子さんはそのY美さんの態度が怖くて、萎縮してしまい、最近
また体調不良になることを心配していました。私がJ子さんの話を
伺ったのは丁度この頃でした。

まずJ子さんに伝えたことは、今、J子さんの体調とY美さんとの
関係など起こっていることを正直に上長に伝えること。上長から
Y美さんの面談、受診勧奨などを行ってもらうためです。

そしてJ子さん自身が出来ることを一緒に考えました。J子さんは
もともと大変生真面目な方で、Y美さんが豹変したのは自分のせい
だとまで思い詰めていました。

その思い込みが激しいほどJ子さん自身が辛くなってしまうので、
その思い込みを緩ませるお手伝いをしました。思い込みを緩ませ
てるために、別の考え方を可能な限り書き出してもらいました。

次に、J子さんがY美さんから攻撃されてしまった時の対処法につ
いて考えました。まずJ子さんは復職したてということだったので、
これ以上のストレスを受けることは望ましくないと判断。

なので、可能だったら、Y美さんの暴言を受けた時、カラダの中に
言葉を入れないようにする方法をお伝えしました。

J子さんのように真面目な方は、理不尽な言われ方であっても、「自
分が悪い」などとすっかり暴言を受け入れてしまうことがあるから
です。そんな必要はありません。

また自宅に戻ってからもY美さんの言動が頭の中をぐるぐる回って
いるようと話されたので、Y美さんの影響力、存在感が大きくなっ
ているのだと思いました。

そんな場合は、Y美さんの存在を心の中で小さくしていくことが必
要なんですね。実際のやり方について、カウンセリングの中でお伝
えしました。

スッキリするには、少し時間がかかりますが、この場合、Y美さん
の言動に対して、自分はなんらかの対処しているをしているという
認知を持つことになるという点でも重要なのですね。

自分がやれることをやっていると認識する・・・・
これも立派な自己防衛です。何も相手を戦うだけが自分を守ること
ではないのです。

<相談内容は、守秘義務を遵守するため、実際の内容とは異なった
形で書いております。何とぞご了承ください。>

まとめ
理不尽な言動にまずは自己防衛を。対処しているという認知が大切

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