自分関係®改善カウンセラー(臨床心理士)
ストレスフリーアドバイザーの髙橋雅美です。
日々の忙しさにかまけていると、本来自分が最近、「どんなこと
が気になっているのか」、「どんな気持ちでいるのか」と、自問自
答することが少なくなりますよね。
つまり、自分の感情や気持ちを整理する時間さえ持てないのでは
ないかと思います。私は普段から、他者との人間関係の基本は、
まず自分関係®であると思っています。
その重要性をカウンセリングを通じてお伝えしていますが、
自分関係®とは、あるがままの自分を認めること。そのためには、
自分自身の心を大切にする必要があるのです。
具体的に自分の心と対話する方法についてお伝えしますね。
まず、少しの時間でいいので、ゆったりとした姿勢で呼吸を整え
目を軽く閉じます。
そして、自分の心に向かって、「最近、どんなことが気になって
いるのかな。どんな気持ちでいるのかな。」と問いかけてみましょう。
その時、出てきた感情はすべて否定せずに受け入れてあげること。
感情ではなく、胸がつまるような感じや肩が重くなるような身体の
感覚を感じる方もいるかもしれません。この身体の感じをフォーカ
シングというカウンセリング技法では「フェルトセンス」と言います。
フォーカシングでは、この「フェルトセンス」に名前を付けたり、
挨拶をしたり、言い分や質問をするということも行いますが、まずは、
それ自体をそのまま静かに受け取り、味わってみましょう。
自分の感覚を大切にする、否定せずに出てきたものは全て受け入れる
ことは、自分を大切に扱うことです。忙しい日々、そして自分を後回しに
してしまうような時こそ、ほんの少しの時間でもかまいません。
自分の心と対話する、大切に扱う時間を持つ工夫をしてみて
くださいね。大切にされたあなたの心はしだいに落ち着きを
取り戻すでしょう。
落ち着いたら、忙しいと慌ただしく過ごしてきた日常にも
ゆとりをもって対応することができるようになります。
心をないがしろにすると、余計忙しく感じてしまいますよ。
今日の一言メッセージ
忙しい時ほど立ち止まって、心の声に耳を傾けよう