断定的な捉え方は要注意!円滑な対人関係のコツとは

自分関係®改善カウンセラー(臨床心理士)
ストレスフリーアドバイザーの髙橋雅美です。

若くしてプロジェクトリーダーに抜擢されたYさん。
責任感が人一倍強く、プライドもあります。抜擢された
ことではりきって仕事をしています。

ですが、このプロジェクトの内容はYさん自身はあまり
詳しくはありません。確かに成績が優秀だから抜擢
されたのですが、求められているのはマネジメントです。

そのYさん、実はサブリーダーから、ある業務の進め方に
ついて助言を受けました。サブリーダーは、この業務に
精通した人で、普段はYさんをよくサポートしてくれています。

ところがYさん、この「助言」を職位が下のものから「注意」
された、と受け取ってしまったのですね。彼のプライドが
許さずサブリーダーとはやりにくいと断定してしまったのです。

このように、ある出来事に対して、「○○に違いない」と断定
してしまう方は、ほぼ間違いなくその考え方で自分自身が苦しん
でいらっしゃいます。

カウンセリングでは、そのような一方的な断定ではなく、他に
考え方、捉え方がないかどうかを一緒に考えていくという
作業を行うこともあります。

今回もまずこの出来事をYさんに振り返っていただきました。
自分の言葉で、何がおこったのか(事実)と、その時どんな
風に感じたのか(感情)を話していただきました。

ここで大切なのは、事実と感情をしっかりと分けることです。
「注意された」ことで「プライドが傷ついた」「やりにくいと
感じた」という風にですね。
次に、「注意された」という捉え方をあえて「助言してくれた」
と言い換えてもらいます。その時に感じる感情を伝えてもらう
のですね。Yさんは「有難い」と話されました。

このように、少しずつYさんの「断定」を揺さぶっていくのです。
どうでしょう。「注意」と受け取るか「助言」と受け取るか、事実は
同じでも捉え方が変わると感情も変わるのです。

感情がかわるとサブリーダーへの態度も変わります。そもそもYさん
の仕事はこのプロジェクトを遂行させること。そのためには、どう
受け取ったらよいのか自問自答してみることも必要なのです。

今日の一言メッセージ
柔軟な捉え方をするためには「事実」と「感情」を分けてみよう

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