多くの人が誤解しているストレス。正しい理解と対処法は

レジリエンス

臨床心理士 / 公認心理師の高橋雅美です。

BlogC2020年8月現在、梅雨も明け、夏本番。本来ならば夏休みを満喫している時期ですが、コロナ渦の今年はそうもいきません。これまでと違う夏を過ごすことになりそうです。

コロナの影響が大きく、長期化することから、最近では、コロナ不安やコロナ鬱、そこまではいかずとも、コロナによるメンタル不安定の「第2波」が来ているのではないかと感じているくらいです。

「メンタル不安定」まではいかずとも、多くの方が「ストレス」を抱えているに違いありません。今回は、ストレスと上手に付き合う方法についてお伝えしますね。そして多くの人が感じている3つの誤解についてもお伝えしていきましょう。

体やココロのSOS
悪モノとは言い切れないストレス
大切なのはレジリエンス
まとめ

体やココロのSOS

まず、ストレスを感じると、私たちのカラダやココロに様々な反応が現れます。一般に、ココロが不安定になる、落ち込むなどは多くの方が知っていると思いますが、それだけではありません。

BlogA胃が痛くなる、眠れない、食べれないなどの症状が出る方もいます。これらの症状は人によって様々なのですが、ストレスを感じていますよ~というSOSなんですね。

多くの人が誤解しているのは、様々な反応が何かの「病気」ではないかということなんです。この場合は、ストレスを感じていることをカラダやココロが教えてくれているというとても「正常な反応」なので病気というわけではありません。ですが、この状態を放っておいてはいけません。

だから、このサインを決して軽視してはいけないのですね。まず、いつもと違う様子を感じたら、休養する、誰かに相談する、ストレスの原因になっていることを取り除くなどを行ってください。

悪モノとは言い切れないストレス

とはいえ、ストレスは悪者とも言い切れません。例えば、私たちが何か新しいことにチャレンジしようとしたら、多くの方がそのことを「ストレス」と感じますよね。もちろん、得意なこと、好きなことであっても同じです。

仕事の職位が上がった、新しいプロジェクトを任されたなどであればなおさらです。チャンジにワクワクする一方で、ストレスも感じるのです。

BlogBだから、ストレスは時に私たちを成長させてくれるために必要なんですね。このまま何も変わらない世界から、新しい世界、ステージに進むときにはストレスを受ける。といこともぜひ覚えておいてくださいね。

誤解の2つ目は、ストレスは悪者であるということ。ストレスを避けてばかりいては成長する機会を失ってしまうのです。

大切なのはレジリエンス

そしていよいよストレス対処法に関してですが、まず、ストレスを受けたら、すでにお伝えしたように心が凹むというのは、一つの「反応」なんですね。だから、凹まないようになりたい!と考えるのではなく、凹んでも良いから、ちゃんと元の状態に戻れるようにすれば良いのです。その「元に戻る力」のことを、レジリエンスと呼びます。

最後の誤解は、「ストレスに折れないために強くなる」を目指してしまうということです。そうではなく、「ストレスを受けたら、元に戻ろうとする柔軟な心になる」を目指すべきなんですね。

では、そのレジリエンスはどうやったら身につくのか。それはまたブログでお伝えしていきますね。

まとめ
カラダとココロのSOSを見逃すな!レジリエンス向上で正しいストレス対処を

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