ストレス反応イコール「うつ病」とは限りません

自分関係®改善カウンセラー(臨床心理士)
ストレスフリーアドバイザーの髙橋雅美です。

「最近、ミスばかりが増えて、夜も眠れないんです。
気分も沈んだままで、これってうつ病なんでしょうか?」
こんな言葉を口にする方の相談をお受けします。

そんな時は、まず、体調不良になった時期、きっかけなどを
うかがっていきます。特にきっかけとなる出来事、つまりは
ストレスになる出来事があったかどうかが重要です。

そしてこのきっかけというのは、嬉しい出来事にもあてはまり
ます。例えば「管理職になった」「子どもが産まれた」など
でも、ストレスになり得るのですね。

簡単に言ってしまえば、安定していた状態から、なんらかの
変化があった時期、出来事はストレスになるわけなんです。
ですから、変化があったことを自覚しておくことは大切。

カウンセラーは医師ではないので、「うつ病」かどうか、
という診断はしません。ですが、専門医を受診すべきかどうか
の見立てをすることはあります。

ストレスを受けた場合、気分が落ち込むというココロへの影響
だけではなく、夜眠れない、食欲がないというカラダへの影響、
ミスが続く、遅刻が多いという行動への影響があります。

それらは、ストレスを受けていますよ!というSOSのサイン
ですので、このような影響が出ていることイコール「うつ病」
とは限らないのです。

ですが、この状況が2週間以上続いた場合は、やはり専門医の
受診をお勧めします。というのは、ストレス反応が慢性化して
しまう危険性があるからです。

心療内科や精神科受診をお勧めすると、躊躇し、
「うつ病って診断される」と思い込んでいる方が
多いのも実感です。

そうではなく、ストレス反応を少しでも和らげる
ストレス対処の一つだと捉えて欲しいのです。
早めの対処が肝心なのです。

人間関係の変化も大きな影響を与えますよね。
でしたら、この時期、いつもより一層、ご自身の
ストレス反応に敏感になってみましょう。

何かきっかけがあり、ストレス反応が出ている場合は、
意識的にストレス対処法を行う必要があります。無理せず、
手を抜けることがあるなら、あえて頑張らないという感じです。

今日の一言メッセージ
ストレス反応はSOSサイン。早めに対処しよう。

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