相手を追いつめるコミュニケーションしていませんか?

自分関係®改善カウンセラー(臨床心理士)
ストレスフリーアドバイザーの髙橋雅美です。

小学生の娘が平気でうそをつくので悩んでいる、という
お母様からの相談を受けたことがあります。その方は
フルタイムの仕事をしながら教育にも熱心な方です。

娘さんの方は、あまり友達も少なく、多少、注意欠陥傾向が
あるようでした。が、毎日、お母さんに叱責され、自分を
守るために、ついウソをついてしまうようです。

コミュニケーションが得意ではなく、同年代のお友達が少ない
理由でもありますが、自分が追い込まれてしまうと、それに
向き合うことができず、逃げてしまうのですね。

これと似たようなコミュニケーションパターンというのは
職場にもありますよね。とても優秀でできる上司が、部下を
指導する中で、結果的に追いつめてしまうというようなことです。

上司は、「なぜ、こんなに丁寧に指導をしているのにわからないんだ」
と思っているわけですが、これはココロのからくりを知れば、簡単に
理解できます。

つまり部下が、叱責や評価を恐れて、防衛してしまっているわけです。
健康なココロであれば、皆、同じように自分を守ろうとします。そこで、
さらに「なんでウソをつくんだ」なんていう叱責は逆効果です。

では、どうしたらよいのでしょう?それは、相手が防衛しないですむ
ように対話をすればいいのです。例えば、「なんで出来ないのか?」では
なく、「どうしたら出来ると思う?」という問いかけです。

問いかければ、私たちの脳は、その答えを必死で探そうとする、と
言いますよね。それで部下の答えは、いつもと違ってくるはずです。
その上で、上司の対応は2つです。

部下の回答に対して、あなたは、具体的にいつ、何を、どのように
したら出来そうなのかを訊いていきます。次に、上司として
できることはないのかも尋ねていきます。

これは叱責でも尋問でもありません。対話ですよね。
上司として、サポートするつもりであること、応援しようと思って
いる気持ちも伝えるのです。

部下の方は、防衛を辞め、少しずつあなたにココロを開いて
くることでしょう。ですが、このブログを書いたのは、部下に
優しく指導しようということを伝えたかったからではありません。

実は、このような指導という名のもとの叱責は、だんだんエスカレート
していき、相手の人格を否定するような発言や、「もう職場に居場所は
ない」などの雇用不安を与える発言に至ることもあるのです。

こうなったら、立派なパワーハラスメントです。
平成25年度の精神障害の労災請求において、労災が認められた理由の
トップが、「仕事量や内容の大きな変化」と共に、パワハラなんですね。

今後は、パワハラが単独トップになっていくのでは?と予想している
専門家もいらっしゃるようです。最初は親身になっての「指導」で
あったとしても、エスカレートしていったら、怖いですね。

そしてパワハラは、加害者、被害者だけではなく、まわりにも
大きな影響を与え、組織の問題になります。相手を追いつめる
コミュニケーションを自ら防ぐ意味は大きいのです。

今日の一言メッセージ
追いつめるコミュミケーションは組織全体の大問題にもなり得るのです。

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