仕事と家庭の両立希望!想いだけでなく●●も伝えよう。

自分関係®改善カウンセラー(臨床心理士)
ストレスフリーアドバイザーの髙橋雅美です。

3ヵ月の休職期間を終え、復職に向け準備中のAさん。
明日の上司との面談を控え、やや緊張しています。
上司に伝えたいことはあるものの伝え方にも悩んでいます。

段階的な復職が条件なので、いきなり残業や休日出勤などは
できません。それにAさん自身が休職期間に、今後の人生の
優先順位を考えたのだとか。それを上司に伝えたいのですね。

Aさんには幼いお子さんが2人いて、お1人が軽度の発達障害と
診断されています。Aさんは、以前のように仕事中心の生活より
お子さんとの時間を大切にしたいと決心したのです。

ということは、残業や休日出勤、日帰りの出張も控えたいと
考えています。それもお子さんが学校に入るまでのあと3年間は
続くのだそうです。

ですが、明日の面談でいきなり上司に、「あれもこれもできません。」
と伝えるのはまずいですよね。復職するのが早すぎないか、と
誤解される可能性もあります。

残業ができないのは、もちろん体調を考えてのことでもありますが、
相手にまっさきにネガティブな印象だけを持たれてしまうのは、
マイナスですよね。

「仕事より子どもとの時間を大切にしたい」と訴えるAさんに対して、
想いは通じますが、上司は、その結果何がおこるのか、職場にどんな
影響が出るのかを知りたいと思うはずです。

つまり、優先順位をはっきりさせた結果、何ができなくなるのか、
逆にできることは何なのか、それはいつまで続くのか、などと
Aさんの想いだけでなく、行動の変化を伝えなければならないのです。

私と、「上司面談の予行練習」をしたAさん。復帰する以上は、
職場が求める労働力を提供しなければなりません。できないばかり
の主張では受け入れられないことを強く認識したようです。

時間外労働は難しいかわりに、これまで避けてきたやや面倒な
仕事を覚えていくことや、職場の異動も一方的に断らずに
前向きに考えるという覚悟ができたようです。

優先順位をつけるということは、優先しないことは折り合うと
いうことです。復職に向けてAさんが上司に伝える際に
工夫したことは、あなた自身も職場で応用して使えるはずですね。

何かを優先させたい、これは譲れないという想いを伝える時は、
その想いを熱く語るだけではなく、その結果どんなことがおこる
のか、影響を与えるのか、冷静に行動の変化も伝えましょう。

<相談内容は、守秘義務を遵守するため、実際の内容とは
異なった形で書いております。何卒ご了承ください。>

今日の一言メッセージ
想いを伝えるだけではなく、行動がどう変化するかを伝えよう

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