「なりたい自分」、「将来やりたいこと」を見つける3つの視点

キャリアを棚卸しする

「なりたい自分」、「将来やりたいこと」を見つける3つの視点

ハッピーハートコンシャス代表カウンセラー/臨床心理士 / 公認心理師の高橋雅美です。

●このままこの仕事をずっと続けていたいとは思っていないのだけど・・・・
●転職活動をしているけど、やりたいことが見つからず気持ちもブレてしまう・・・
●新しいことに挑戦してみたいけど、一歩が踏み出せない・・・

30代から40代になると、それなりのキャリアを持つがゆえに、色々と悩んでしまいますよね。

BlogB特に今の時期、来年こそは行動しよう!あるいはもっと具体的に転職を決めてやる!!と思っている方もいらっしゃると思います。

私自身も30代後半で大学院に通いだしたり、40代で副業をやってみたりと、様々なチャレンジをしてきました。もちろん上手く行かないこと、続けられなかったことも沢山ありましたけどね。

今回は、転職を視野に入れつつ、新しいキャリアにチャレンジしてしたいと考えている貴女に、第一歩を踏み出すきっかけとなる考え方をお伝えします。もちろん、今すぐには考えていないけれど、「将来の自分のなりたい像」を考えておきたいという方にもお勧めです。

やりたくないことを明確にする

何かにチャレンジしようとする時、「やりたいことは何?」「どんな自分になりたい?」と聞かれる場面が多いですよね。でも実際は、「やりたいことは、まだはっきりしない。だけど、この職場、この仕事だけはもううんざり。」というのが本音だったりして。

だから、「やりたいこと」や「なりたい自分」がぼんやりとしている人は、まず、「これだけはやりたくない」「こんな自分にはなりたくない」ということを考えてみるのです。

レストランに入りメニューを決めるとき、「何が食べたいのかはっきりしないなあ。何でも良いかも。あ、でも、今日はパスタの気分じゃないな。」なんて感じることはありませんか。
人は、「したいこと」より、「したくないこと」の方を強く認識しているものです。

キャリアも同様に、「したくないこと」、「絶対に嫌なこと」から考えてみましょう。それが明確になると、「自分はこんな人たちと、こんな仕事をしたいと考えているんだなあ。」なんて、少しずつですが、やりたいことの輪郭が見えてくるのです。

特に、これらの時代、テレワークの導入が今年一気に進んだように、働き方は多様化していくでしょう。だからこそ、「どこで働くか」ではなく「誰と働くか」が大事になってくるのです。どんな人とどんな環境で、どんな風に働きたいのか、まずは「やりたくないこと」から考えることで、少しでも「なりたい自分」を見つけていきましょう。

人と違った経験・キャリアを活かす

これは私自身、会社を辞めてから実感したことです。30代で自律神経失調症と診断され辛かったこと、あるいは30代後半で大学院に入り直したことなど、パーソナルなキャリアで人と違った経験はありませんか。

また、私は前職で、乳がんや大腸がんの疾患啓発をするという仕事柄、東京都にNPO法人を作る際の立ち上げメンバーとしてあるプロジェクトに関わったことがあります。長くなるので詳細は割愛しますが、これもちょっと特殊な経験です。

社内で表彰されたなどの輝かしい経験だけではなく、ちょっと変わった経験や体験から、貴女が学んだこと、得たこと、スキルや知識だけではなく人脈なども全て財産です。

一度、自分がどんな財産を持っているのか、棚おろし(書き出して)みましょう。

抽象化してみる  

BlogAこれまでのキャリアについて尋ねると、「私はたいしたことは仕事はやっていないと思う。」「資格を持っているわけでもないし。」と自信なさそうに言われる方がいます。

そんな方は、ぜひ、自分のこれまでの仕事内容を「抽象化してみる」ことをお勧めします。

例えば、「業務上の問題点をまとめて、可視化することが得意」「新しい部署の立ちあげに関わるなど、物ごとをゼロから作りあげていく経験が豊富」「立場の違う人達の中で、意見をまとめたり、交渉することが出来る」という感じです。

それは貴女の立派なキャリアであり得意分野のはず。ちょっと視点を変えることで、これまでのキャリアの中で、貴女が誇れること、得意なこと、好きなことを教えてくれるものです。

いかがでしょうか。まずは、これまでのキャリアを見直して、新しいキャリア像を描いて聞きましょう。

まとめ
「なりたい自分」は、視点を変えてキャリアを棚卸しすることから見つかる

 

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