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ココロのからくり

人に嫌われるのが怖い。でも「良い人」を演じてはいけない理由

2020.04.04

第228話:人に嫌われるのが怖い。でも「良い人」を演じてはいけない理由

 

自分関係®カウンセラー(公認心理師 / 臨床心理士)の高橋雅美です。

 

私たちは、多かれ少なかれ、人に嫌われたくない!好かれたい!という気持ちを持っています。

 

人に好かれれば、人間関係も良くなり情報が入ってきます。知らなかったばかりに損をしたり、間違えたりする可能性も少なくなります。

また、心を開いて仲良くなれれば、その相手と共有する時間は楽しくなり、生活が豊かに充実してきますよね。

 

まわりの誰かさんと良い関係を作りたい!という気持ちは、自分自身の生活、人生を豊かに楽しくするために必要なことなんですね。Blog228B

 

特に、日ごろから自分に自信が持てなかったり、何か不安を抱えてしまいがちな貴女にとって、「人から嫌われる」ことは耐え難いことではないでしょうか。

 

自分の存在自体を否定されたような絶望感を感じるかもしれません。

 

ですが、誰からも好かれる、誰とでも仲良くなれるというのは、幻想です。無理があります。無理があれば、どこかで辛くなるのです。

それでも、「人に嫌われたくない」ばかりに、いつでもどこでも「良い人」を演じてしまっているのであれば、それは貴女を苦しめることなのです。

 

もし貴女が、常に「良い人」を演じて、人から好かれようと努力しているのに幸せではないと感じているなら、今すぐに3つのことを
辞めてしまいましょう。

 

その3つとは、

  1. 好かれようと相手に合わせる
  2. 相手の顔色や表情を伺う
  3. 本当の気持ちを隠す

です。

 

好かれようと相手に合わせる

Blog228A

好かれるために相手に合わせていれば、相手は貴女に好意を持つのでしょうか。感じの良い人だなと思うのでしょうか。

 

確かに最初はそうかもしれません。ですが、次第に、貴女が合わせることを当然だと思うようになり、貴女をコントロールしてくるかもしれません。

 

特に高圧的、攻撃的な態度をする人には、もともと相手を支配したいという気持ちが強い人も多いので、いったん、「この人は言うことをきく人だ」と思われてしまうと、とても厄介なことになってしまうのです。

 

相手に好かれるためではなく、相手のことが好きで大切にしたい相手・・・だから、相手を尊重して相手に合わせるというのでなければ、対等で良好な関係は気づけないのです。

 

相手の表情や顔色をうかがう

表情や顔色をうかがうのには理由があるのでしょう。この人にたてついたら、嫌がらせをされるとか、仲間外れにされるとか。

 

でも、相手はあなたの態度に気づいています。どこまでだったら自分の要求をのんでくれるのかを試してきたりします。それがどんどんとエスカレートしてくる場合もあります。

 

本当の気持ちを隠す

本当は自分は嫌なんだけど・・・
本当は私は、こっちではなく、あっちの方が好きなんだけど・・・

 

そんな本当の気持ちを隠す行為は、貴女が貴女を大切に扱っていないということになります。それは、「私は、そんなに大切にされる人間ではありませんよ。」と自ら発信しているようなもの。

 

だから、結局のところ、貴女は相手からも尊重され大切にされなくなってしまうのです。

 

でも、わかっていても出来ないこともありますよね。「わかる」ことと、「出来る」ことは全く違います。

 

また、あなたが誰かさんのご機嫌を取ったり、好かれるために自分の感情を押し殺してしまうのは、きちんとした理由があるはずです。

 

小さい頃、お母さんがご機嫌を損ねると、辛い思いをしたのかもしれません。誰にも守られず、寂しい思いをしたのかもしれません。

 

Blog228C良い人を演じてしまう自分を、責める必要はありません。でも、対等な良好な人間関係を育むために、あなたが最もすべきことは、自分を大切にすることなんです。

 

今すぐには出来なくても、そのことをどうか忘れないでいてくださいね。

 

まとめ
まず自分を大切にする。次に相手を大切に扱う。これが基本。

 

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常に罪悪感を感じているなら。今、あなたに必要なことは?

2020.03.21

第227話: 常に罪悪感を感じているなら。今、あなたに必要なことは?

 

「私ってこんなことしていて良いのかな。」彼女は常に罪悪感を感じています。

 

「今日1日、本当は元気なんだけど、調子が悪いってウソをついて、会社を休んでバーゲンに来てしまった。」というくらいの罪悪感は多くの方が感じたことがあるかもしれません。でも、バーゲンで掘り出し物に出会い、買い物の後に美味しい食事をとった後は、「今日はとっても充実した、ラッキーな1日だった!」なんて、先ほどの罪悪感はどこへやら。

 

でも、気分もリフレッシュして、「来週からお仕事も頑張ろう~!」などと思えるようであれば、心配ないと思います。

 

ですが、彼女、Y美さんの罪悪感は、程度が違います。昨年の秋、職場の人間関係がきっかけで体調が不安定になり、2か月ほど会社を休職していたのです。

 

その間ずっと、Y美さんは会社を休んでいる自分に対して罪悪感を感じていたのです。もちろん、早く治そうとクリニックに行き、薬も飲んでいました。あまり無理はしてはいけないと、家事もほどほどに、日中はできるだけゆったりと過ごしていたのです。

 

体は比較的、休養できてはいるのですが、心が全く休まっていなかったのです。日中、夫や子どもが外出している間ずっと、罪悪感がついてまわったからです。

 

実はこの罪悪感、なかなか寝深いものがあります。というのも、Y美さんは、小さい頃から母親に罪悪感を感じるように育てられてきたからです。

 

「私が悪いのかな?」と考えることが多かった幼少時代

例えば、お母さんは機嫌が悪いと食事をつくらなかったのです。すると、仕事から帰ってきたお父さんは、食事がないことでイライラし始めたのですね。当時はコンビニがあまりなかったこともあり、両親は互いを罵倒しはじめたのだそうです。

 

大人の厳しい口調での口論を聞くたびに、Y美さんは、「私が悪いのかな?」と感じるようになっていったのですね。小さい子どもは、このような時何も出来ないものです。怯えながらも、早く二人が仲良くしてくれないかなあとそればかり考えていました。

 

そんな育ち方をしたY美さんは、日ごろから罪悪感を感じるようになってしまったのです。またお母さんがあまり健康な方ではなかったため、具合いの悪いお母さんから、「いいわね、あなたは元気で。」と嫌味のように言われてきたのですね。

 

そのため、自分が元気でいる時でさえも、「私ばかり元気で、幸せになって良いのかな?」と罪の意識を持つようになってしまったのです。

 

苦しいけど、「罪悪感」を手放せない心のカラクリがあった

一方で、大人になってからは、自分が罪悪感を感じていることを誰かに伝えることで、同情してもらったり、励ましてもらったりすることもあります。

 

そのため、「罪悪感」を自ら手放せないことすらあるのですね。つまり、誰かさんから気にしてもらったり、愛情をかけてもらったりできるからです。

 

もし、貴女自身が、よく罪悪感を感じることがあり、そのことが常に頭を離れないという場合は、カウンセリングなどを通じて、一度、過去の自分を振り返ってみてもよいかもしれませんね。

 

<相談内容は、守秘義務を遵守するため、実際の内容とは異なった形で書いております。何卒ご了承ください。>

 

まとめ
罪悪感を手放すには、過去の自分を振り返ってみよう

 

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ネガティブな性格を改善したいなら、これ。心・習慣のお勧め

2020.02.29

第224話:ネガティブな性格を改善したいなら、これ。心習慣のお勧め

 

カウンセリングでは、「自分のネガティブな性格を変えたい」という相談をお受けすることがよくあります。

 

物事をすべて悲観的に受け取ってしまう。
一度、ネガティブなことを考え出すとグルグルまわってしまう。
ネガティブ思考の自分をまたさらに自分で攻めてしまい辛い。

などの理由で、どうにかして、ご自分のネガティブな性格を改善したいと強く願っていらっしゃるのですね。

 

そのような時、「こうしてみたらどうですか?」などとアドバイスをすることは基本的にはありませんが、ネガティブな方は、アドバイスにも耳を傾ける余裕がなくなっている場合も多く、他人からのアドバイスは全否定、「やっぱり、無理なんですよね。」とますます落ち込んでしまうという方さえいらっしゃいます。

 

性格は変わるのでしょうか?
これもよくある質問なのですが、私は「変わる」と思っています。私自身が、若いころは相当ネガティブな性格で、心配性でしたが、今は違います。ポジティブ100%とは申しませんが、良い意味でいい加減に、ご機嫌よく過ごせています。

 

性格が変わるためには、本人が「変わろう!変えよう!」と意志を持つ必要があります。そのため、他人の性格は変えられないのですね。

 

とはいっても、性格を変えるには、いろいろと大変でもあります。時間もかかります。なので、私が「ネガティブな性格を変えたい!」
と言われる方にお伝えしていることがあります。

 

「性格を変えるのではなく、まずは習慣を変えませんか?」ということ。

 

どういうことかと言いますと、日常生活の中で、これまであまりやってこなかった新しい習慣を取り入れるということです。

 

例えば、
出来なかったことではなく、出来たことをみつけて自分を褒める
夜、寝る前に「一日の良かったこと」を思い出してみる
一日のうち、出来るだけご機嫌でいられるような工夫をする

などです。

 

ご機嫌でいられる工夫というのも、大げさなものではありません。好きな音楽を聴くとか、動画を観るとか、あるいはお気に入りの
ピアスを身に着けるとか、少しでも気分がアガルことをして、笑顔になるということです。

 

どうしても工夫が思いつかない場合は、一日の中で、誰かに感謝をしましょう。感謝をしてそれを伝えると、相手から笑顔がかえってくることが多いですよね。

 

その笑顔で、ご自分の心も温まりますよね。また、感謝をし続けていると、こちらの気分もほっこりとしてきます。まさに、ほんの少しですが、ご機嫌でいられるようになるのです。

 

このように、習慣を取り入れるのです。それを新習慣ならぬ心・習慣と呼んでおりますが、少しずつでも良いので、ぜひ取り入れてみてください。

 

何でもネガティブに考えてしまうクセが、少しずつでもポジティブに考えられるようになります。100対0だったのが、90対10になれば、それは大きな変化ですよね。そんな風に、「性格を変える」と意気込むことなく、出来る範囲で出来ることから始めてみましょう。

 

まとめ
ネガティブな性格を変えるために、まずは心習慣を身に着けよう

 

心習慣の詳細はこちら↓

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怒りに隠れた「悲しさ」「寂しさ」に気づく時。怒る自分を許そう。

2020.02.15

第223話:怒りに隠れた「悲しさ」「寂しさ」に気づく時。怒る自分を許そう。

自分関係®カウンセラー(公認心理師 / 臨床心理士)の高橋雅美です。

 

日々、「ほんの少しのイラッ」から「頭にきた!」という怒りという感情に多くの人が翻弄されていますよね。私のその一人です。
自分が思い描いていたように物ごとが進まなかったり、期待していた通りに相手が行動してくれなかったりすると、イラっとしてしまいます。

 

そして、そのイライラをなかなか心や体の中から手放すことができずに、一日中、あるいはもっと長い間、その感情を持て余してしまうこともありませんか。

 

あるいは、もっともっと深い、長い間蓄積されてきた怒りを持っている方もいらっしゃるかもしれませんね。それは過去の長い月日の中でだんだんと蓄積されてきたものであり、普段はその怒りを少しの間、忘れていることが出来ても、何かのきっかけで、怒りが再燃してしまう・・・そんな方にもカウンセリングでたくさんお会いしてきました。

 

怒りの感情は、とても強いエネルギーなので、怒りを感じている間、心身が消耗してしまうこともよくあります。一方で、その怒りのエネルギーが「私はこのままでは終わらないから!」とあなたが成長するため、前進するための原動力になっている場合もあることでしょう。

 

最近、私はある信頼していた方の言動にイラっとしていました。
イライラ、もやもやといった方が正直かもしれません。その人と言動を思い出すたびに、心が晴れずに、なんとなくどんよりしてしまうのです。

 

日々、どんよりした気分で過ごしたいと思っている人はそういないでしょう。なので、どんよりしてしまう自分に対しても、イライラしていました。うまく感情をコントロールできない自分が情けなくてイライラという感じでしょうか。

 

そんな時の怒りの対処法、上手な手放し方についてお伝えしていきますね。

 

怒りに隠れた感情に気づく

さて、怒りを感じている時、実はその下には、別の感情が隠れていることがあるということはご存知でしょうか。

 

例えば、
悲しい・・
寂しい・・
悔しい・・
怒りには、他にも様々な見えない感情が隠れているのです。

 

今回の私の場合は、「悲しい」、「寂しい」でした。相手に期待していたのです。それが叶わなかったので、自分を蔑ろにされたと勝手に悔しがってもいたのですね。

 

そのメカニズムというか、なぜ、こんなにイライラしてそれを手放せないのかが少し理解できたので、気持ちがほんのり楽になりました。原因がわかっただけでも、だいぶ楽になるものです。

 

そして、怒ってしまう自分を「許す」ことにしました。「そう感じていたんだ。だから、イライラするのも仕方ないよね」という風にです。

 

状況を出来る限り客観的に認知する

自分がなぜ怒っているのかがわかると、それをどう解決していくかを考えてみました。

 

相手に対して自分がイライラしていることを伝えて、謝ってもらうというのもひとつの解決方法ではあります。でも相手は、私の期待にそう言動をしなければならない理由はないのです。なので、謝ってもらうのはおかしいと思いました。

 

だって、相手がこちらを傷つけるような言動をしたわけではなかったから。ただ期待通りではなかったというだけだからです。では、どうしようか?と考え、このイライラは相手に伝えず、自分の中で処理することにしたのです。

 

実は、こうやって書いていること、そして相手に伝えず自分で処理すると決めたことも、客観的に認知できているということなのですね。

 

怒りという感情が少し、自分の体から離れたような感覚になりました。そして、相手の自由(どんな言動をしようと自由であるということ)を尊重することにしました。

 

実はまだイライラがくすぶっているなあ・・と感じていますが、少しずつ、怒りを手放している実感もあります。怒りへの対処法については、またブログで綴っていきたいと思っています。

 

まとめ
まずは、怒りに隠れた「感情」に気づいてみよう。

 

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物ごとを「振り分け」、イライラや落ち込みをコントロールする!

2020.02.08

第222話: 物ごとを「振り分け」、イライラや落ち込みをコントロールする!

日常生活の中で、どうしても避けられないのが対人関係のトラブル。トラブルといっても、両者が悩んでいるというよりは、どちらかというと相手の言動にイライラする、落ち込むという一方だけが何等かのダメージを受けており、悩んでいるというのが大半かもしれません。

 

そのようなお悩みで、実際にどんな言動だったかを聞いてみると、確かに誤解を産んでしまう発言や、相手を傷つけかねない言動だったりと、それはイライラするよね、落ち込みよねと、言われた方へ共感することがよくあります。

 

あなたにとって大切な人へのアプローチ

イライラしたり、落ち込むなど怒りや悲しみの気持ちはどうやって整理していけばよいのでしょうか。いくつかヒントをお伝えしたいと思います。

 

まず、相手があなたにとって大切な人であった場合です。つまり、これからも関係を続けていきたいと思っている場合です。そのような時は、「自分は○○と感じた。」と素直に話してみましょう。

 

怒りや悲しみが少し落ち着いたころ、あなたのせいで○○と感じたと相手を責めることがないように、でもあなたの気持ちはお伝えしてみることをお勧めします。

 

相手が真摯に謝った場合、今度はあなたがその気持ちを受け取れば良いのです。その謝り方が不誠実だった、あるいは気持ちを伝えた時に「そんなつもりはなかった。気にする方が悪い。」などと自己弁護ばかりをする人ならば、その方との関係を見直した方がよいかもしれませんね。

 

どちらかというと、仕方なくつきあっている人へのアプローチ

次に、職場の上司や同僚、あるいはママ友、趣味のお仲間など、同じ時間を過ごすことが多くとも、必ずしも「大切な」人間関係ではなく、一時的な人間関係であると割り切っている場合です。

 

あるいは、職場だから、同じ趣味だから仕方なく関係がある、あまり信頼出来ないと思っているような場合です。

 

相手と継続的に良い関係をつくっていきたいというわけではないので、ここは、イライラや落ち込みの気持ちを否定することはありませんが、物ごとを「変えられること」と「変えられないこと」にきっぱりと分けて考えてみましょう。

 

つまり、上司はこういう一方的な言い方しかできない人、趣味のお仲間はいつも自分の立場が優位ではないと機嫌が悪くなってしまい幼稚な人などと割り切って、それは「変えられない」モノに分類するのです。

 

一方、「変えられる」モノは、あなた自身の気持ちです。イライラや落ち込みは、自分で選んでいます。だから上手に手放しましょう。
気持ちを変える方法をいろいろと試してほしいのです。ぐるぐると考えているだけでは、気持ちは消化されません。

 

行動を変えましょう。好きな音楽を聞く、ヨガのレッスンに行く、久しぶりに映画でも観に行くなどなど、行動してみるのです。自分の感情にいつまでも振り回されないために、そして少しでも感情を上書きして気持ちが楽になるよう行動してください。

 

嫌な上司や自己顕示欲が強い趣味のお仲間の性格や思考は変えられないのです。変えられないことにエネルギーを使わないようにしましょう。

 

<相談内容は、守秘義務を遵守するため、実際の内容とは異なった形で書いております。何卒ご了承ください。>

 

まとめ
変えられるモノにだけエネルギーを使おう!

 

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ネガティブ感情の集団感染に要注意!巻き込まれずに過ごすには

2020.02.01

第221話:ネガティブ感情の集団感染に要注意!巻き込まれずに過ごすには

 

最近、パワーハラスメント防止研修のご依頼が増えています。パワハラ対策が義務化されるという社会背景ももちろんあります。が、以前にもまして、パワハラ被害の増加やその深刻度が進んでいるからだと感じています。

 

当初、パワハラの加害者が一人だけだったとしても、被害者に対するネガティブな感情というのが、まわりに感染していってしまい、集団のいじめのような構造になることもよくあることです。

 

それ以外にも集団行動の中で、リーダー格のAさんと、Aさんをよく思わないBさんとの二派にわかれてしまうなどということも起こりますよね。それは自分とは違うグループに対するネガティブ感情で結束した、ある意味、不健康ともいえる集団なんですけどね。

 

でも、私たちは、集団の中で、ネガティブ感情は感染しやすいということをよく覚えておく必要があると思います。

 

さて、今日の本題は、そのようなネガティブ感情に巻き込まれないためにはどうしたらよいか、ということです。難しいですよね。巻き込まれないようにしているだけで、その集団の反感や怒りを買うことになり、標的にされることもあるのですから・・・

 

Cさんは、職場で、対立が起きてしまっていることにとても心を痛めていました。正社員と契約社員という対立構造で、その溝はしだいに深くなっていったからです。

 

Cさんは契約社員でしたが、その集団には属していませんでした。というのも、その集団の意見や考えに共感できるところもあったのですが、とにかく正社員へのネガティブ感情が渦巻いていて、集団の中にいるだけでも、とても息苦しかったからです。そのため、出来るだけ距離を置いていました。

 

Cさんと話をしたのは、「もうだんだん疲れてきた。最近では、この職場をやめようかなと考えることもある。」と、だいぶ追い込まれていた時でした。

 

話を伺っていくと、Cさんは専門職で、自分の仕事に誇りを持っていたので、辞めたくない、辞めようかと心が揺らいではいたのですが、本心ではこの仕事を辞めたくない、この職場で頑張りたいということがわかってきました。

 

そこでCさんが取った行動とは?

  • 少しでも自分の居心地がよくなる工夫をしていく
  • 同意を求められても、安易に答えない。
  • 職場外に家庭外に「居場所」を持つ

 

少しでも自分の居心地がよくなる工夫をしていく

まずは、どちらの集団にも属せず、出来るだけ全ての人に同じように振る舞うことにしました。挨拶もきちんとし、自分が社会人としてやるべきこと、ふさわしい態度を徹底しようと努力したのです。

 

また、職場がギスギスしてしまっていたので、自分だけは、出来るだけ機嫌よくいる、何か明るい話題をふるなど、少しでも自分の居心地がよくなるようにしました。自分が居心地がよくなる、という点が重要なんですね。他の人の顔色をうかがうのではなく、自分が居心地が良くなるような雰囲気づくりを工夫したのです。

 

同意を求められても、安易に言わない。

どちらかのグループに同意を求められても、安易に言わないことにしました。まずは黙って、相手の話を聴くことに専念したのです。というのは、「対立している」というのは、何か不平や不満を持っているからなのです。なので、同意を求められて答えるのではなく、相手の不平、不満に耳を傾ける態度に徹したのですね。

 

不平、不満を聞いてもらった相手は、気持ちがすっきりしたのか、聞いてくれてありがとうといって、Cさんに感謝したのだそうです。

 

ネガティブ感情に巻き込まれないよう、職場の外に出る

これはとても重要なことです。Cさんにとって職場は一日の多くの時間を過ごす場所ではありましたが、全てではありません。ここでネガティブ感情が伝染してしまったからといって、Cさんの生活全てがネガティブになることはないのです。

 

それを断ち切るために、Cさんは、これまで以上に、自分が好きだった「観劇」の時間を作っていったのです。小さな舞台で頑張っている役者さんの舞台を頻繁に観に行くようになったのですね。

 

それはとても貴重な時間としてCさんの中に蓄積されていきました。Cさんには職場の外にも居場所が出来たのです。家族にも心配をかけたくないと言い、職場のことは一切相談していなかったCさん。家にネガティブ感情を持ち込まずに、外で上手に発散する方法に切り替えたのですね。

 

だんだんと本来の元気さを取り戻していったCさん。職場は相変わらず対立構造が続いていますが、あまり気にならなくなったそうです。目の前のやるべき仕事があり集中していると、まわりが気にならなくなったと笑顔で話してくれました。

 

<相談内容は、守秘義務を遵守するため、実際の内容とは異なった形で書いております。何卒ご了承ください。>

 

まとめ

ネガティブ感情を怖がらない。自分の心地良さ、居場所づくりで乗り切ろう。

 

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あなたのまわりの大切なつながりを意識してみませんか

2019.11.30

第217話:あなたのまわりの大切なつながりを意識してみませんか

自分関係®カウンセラー(公認心理師/臨床心理士)の高橋雅美です。

 

2019年も残りあと1か月となりましたね。少し早いかもしれませんが、来月は忙しくなるため、ここで一度立ち止まって、この1年を振り返ってみませんか。

 

あなたにとって、この1年はどんな1年でしたでしょうか。
まず、どんな言葉が頭に浮かびましたか?きっとその言葉があなたの2019年を端的に表している言葉だと思いますよ。

 

次に、1年を振り返り、どんな人に助けてもらったかを考えてみましょう。具体的に手を差しのべてくれた方もいらっしゃったと思いますが、ある人の温かい一言で救われた・・・ということもあることでしょう。

 

その方々の顔を思い出してみましょう。そして、ぜひ、心の中で、「有難うございました。」と言って欲しいのです。感謝の気持ちは私たちの心をあたたかく、豊かにします。今、ここで味わってみましょう。

 

あるいはあなたが助けてあげた人はいるでしょうか。困っている時、悩んでいる時に、なにかサポートが出来ましたか。その人はあなたのサポートを受けて、喜んでいましたか?

 

今、あらためてその方の喜んでいる姿を思い出してみましょう。お礼を言われたのであれば、その言葉をもう一度、味わってみましょう。

 

こんな感じで、今年1年を振り返ってみるのです。どんな出来事があった、嬉しいこと、辛かったこと、頑張ったことがあった・・・というのも大切な振り返りですが、どんな人とどんな関わりがあったかなあ?と振り返って欲しいのです。

 

私たちは、人とのつながり、関わりの中で成長します。あなたを助けてくれた人たちは、あなたにとって、素晴らしいサポーターに違いありません。その方々との関係をこれからも大切にしていきたいですね。

 

あなたが助けてあげた人たちはどうでしょうか?立場や状況が違えば、きっとあなたのサポーターとなってくれるでしょう。サポーターはとても大切な存在です。

 

ですが、サポーターに出会えるという体験は、なかなかありません。意識して関わっていくことが必要かもしれません。ですので、もしあなたが今年新しく出会ったサポーターがいれば、来年から、その関わりを深めていけるようなお付き合いをぜひ続けていって欲しいのです。

 

サポーターは必ず、あなたの人生を豊かにしてくれる人たちなのです。

 

まとめ
1年の振り替えりには、サポーターへの感謝を忘れずに!

 

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仲間の成功を素直に喜べない自分への嫌悪感に悩むとき

2019.11.02

第213話: 仲間の成功を素直に喜べない自分への嫌悪感に悩むとき

自分関係®カウンセラー(臨床心理士)の髙橋雅美です。

 

同僚の昇進が素直に喜べない、仲の良い友人の結婚や妊娠が素直に喜べない・・・など、自分にとって近しい人の成功やおめでたいこと素直に喜べないということ、ありますよね。

 

でも、頑張って気持ちを保って、「おめでとう」と伝えるという方が多いのではないかと思います。しかも出来るだけ冷静に、笑顔をつくったりして。

 

独りになった時、「あ~悔しい」とか「なんで私ばっかり」などと気持ちを表現して、決して相手には見せない。

 

でも、本当は自分の心は、羨ましさでいっぱいになっているのですね。それはそれで、自分の気持ちを理解しつつ、社会的に大人の対応をしているのですから、問題ありません。

 

「次は私の番よね」「私にもいつか良いことがきっと起きるに違いない」と前向きに気持ちを切り替えられるとしたら、とても健康な心の持ち主だと思います。

 

ところが、「こんな心の狭い自分を自分が許せない」と自分への自責感や嫌悪感を感じてしまうという場合は、少し立ち止まって何が起きているのかを一度、見つめていると良いのではないでしょうか。

 

そもそも嫉妬や妬みという感情は、それが事実であってもあまり良い気持ちではありません。それを感じる自分が心地良くないというわけですね。でも、それでも自然な感情でもあり、否定すべきではありません。

 

それが、「私は相手のおめでたいことはお祝いすべきだ」というすべき思考になってしまうと、途端に苦しくなります。そうできない自分を自分で裁いているということになります。

 

では、どうしたらよいのでしょうか。

 

もしあなたが、自分は「○○すべきである」という気持ちがあると気づいたら、そのせいで自分が余計に苦しいと感じていると気づいたら、その「すべき思考」は手放してしまいましょう。無理に「すべき」と考える必要はないのです。

 

それから、本当は私は○○と感じているんだ・・・と本来の自分の感情に耳を澄ましてみましょう。悔しい、悲しい、頭にくるなどネガティブな気持ちを抑える必要はありません。今、私はこういう気落ちなんだなあ・・・と感じつつ受け入れていきましょう。

 

でも、そこで終わるのではなく、気持ちを受け入れた上で、自分がどうしたいのかを考えて欲しいのです。私も○○になりたい!○○を手に入れたい!と思うのであれば、そのために何が出来るのかを考えてみてください。実際に出来ること、出来そうなことを決め、少しずつで良いので出来ることから始めてみましょう。

 

人間らしい自然な感情を否定せずに、いったんは受け入れて、そのネガティブな感情にとらわれずに、前を向いて行動していってくださいね。

 

まとめ
ネガティブ感情も否定せず、まずは受け入れることから始めよう

 

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将来の不安に苛まれる時、新たなステージに向かうためのヒント

2019.10.26

第212話: 将来の不安に苛まれる時、新たなステージに向かうためのヒント

 

自分関係®カウンセラー(臨床心理士)の髙橋雅美です。

 

R美さんは、40代に入り、今の仕事で先が見えないと感じており、そのことが日々の悩みごととなり、楽しめないでいます。

 

楽しめないのは、仕事だけではありません。自分の将来はどうなるのだろうか、という不安に押しつぶされそうになり、毎日、ため息が出るくらいの落ち込みを感じています。

 

カウンセリングでお会いしたのは、R美さんがその悩みからもがきながら、なんとか抜け出そうとしている時でした。

 

今の仕事では先が見えない・・・ということに囚われるあまり、そして不安に心がざわついてしまうあまり、実際のところは焦りばかりが先行して、何も手をつけられないでいたのです。

 

手を付けられないというのは、楽しめない事実に向き合った上で、自分の仕事、生活、そして人生を楽しむために出来ることをするということに心が向かなかったという意味です。

 

悩みがグルグルと頭の中をめぐり、結果として、日々、同じような生活を繰り返すだけの日々になっていたのですね。

 

カウンセリングではR美さんの不安にも耳を傾けましたが、不安に焦点を当てている限りは気持ちが晴れません。そのため、今すぐ不安を解決するということより、まずは気持ちを前向きにすることを話し合うことにしました。

 

そこでR美さんと決めたことは2つ。

 

1つは、仕事のことは一旦脇に置いておいて、新しい人脈を作ることにしました。それは職場内ではなく、あえて新しいフィールドでつくる仲間のことです。

 

実は気分転換のためにヨガを始めていたR美さん。そのヨガ教室で、少しずつですが、言葉を交わすお仲間がいたのですね。これまでより意識して、自ら話しかけるなど、積極的に行動することにしました。

 

気分を変えるためには、新しい人との出会いと、その人との会話がとても刺激になります。これまで出会ってきた人々とは少し違う価値観や環境で過ごしている人がいれば、自然体で親しくなることはお勧めです。

 

もう1つは、自分の気持ちに素直になり、昔の幼少時や学生時代にやっていたことや楽しかったことを思い出してみることにしたのです。

 

仕事や将来に結びつくものではなくとも全くかまいません。悩みがあり、不安にさいなまれる時は、しっかりと自分の足元を見直すことが立ち直るきっかけになることもあります。

 

そして、好きだったこと、楽しかったことを思い出し、今、出来ることから少しずつ、それらをまたやってみるのです。

 

R美さんは、今、立っている場所や見えているモノから少し距離を置き、気持ちを変えて新しいステージへ向けて一歩を踏み出そうとしています。

 

<相談内容は、守秘義務を遵守するため、実際の内容とは異なった形で書いております。何卒ご了承ください。>

 

まとめ
不安は一時棚上げ。立っている場所や見えている景色を変えてみる

 

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情報過多で不安になっていませんか。心を取り戻す方法。

2019.08.24

第206話: 情報過多で不安になっていませんか。心を取り戻す方法。

自分関係®カウンセラー(臨床心理士)の髙橋雅美です。

 

他人の言動が気になって、振り回されていませんか。特にSNSなど、良し悪しに関わらず、情報が入ってきてしまいます。そのたびに他人と自分を比べて落ち込んだり、気になったりしていませんか。

 

あるいは熱心にテレビやネットなどで情報を検索し収集することで、逆に情報に疲れてしまっていませんか。何が本当なのか、自分はどう考え、どうすべきなのかが、いろいろな情報があるばかりに、混乱してしまうということです。

 

このような時、SNSを見ながら、「あ~、辞めた。他人は他人、私は私。」と考えたり、氾濫する情報に対して「少し冷静になってみよう。」などと考えられるのであれば大丈夫。

 

その調子で情報と少し距離を置きつつ、自分の心の健康を保ちながら上手に付き合っていってくださいね。

 

それが出来ないほど不安になったり、落ち込んでいたり、焦っていたり、心配が大きくなってしまうような時、どうしたらよいのでしょうか。

 

今回は、その対処法についてお伝えしますね。

 

情報を遮断すること
シンプルな方法ですが、常に、スマホなどで情報を検索、収集している人にとっては、ちょっとばかり難しいことでもあります。でも、
あえてスマホから離れるのです。

 

特に土日などの週末は一定期間、スマホから完全に離れて過ごしてみてください。特に理由もないのに、スマホが見たくて見たくて仕方がない・・・なんていう場合、依存傾向とも言えるかもしれません。

 

テレビや新聞、雑誌、本なども同じです。何か情報を入れるということを一定時間、辞めてみてください。特にネガティブな情報、あなたの心がザワザワするような、不安になるような情報はシャットアウトしましょう。

 

心を静める時を持つこと
一旦、情報を遮断した後は、活動的になる必要はありません。あえて、静かな時を持つのです。「心を静める時間」をつくるということです。

 

例えば、ゆったりとソファに座り、軽く目を閉じて呼吸に意識を向けるとか。夜であれば、部屋を少し暗くして、大好きなお香を焚いてみるとか。心がのんびり、力が抜けるようなヒーリング音楽を流してみるとか。

 

そんな静かな時間です。一日のうち、たとえ10分でも15分でもOK。できれば頭がカラッポになるような、ゆったりとした心地よい時間を作ってみましょう。

 

まとめ
まわりに振り回されて混乱したら、自分の心を見つめる静かな時を

 

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